退団のお知らせ[チェロ:市村邦夫]

読響チェロ奏者・市村邦夫氏が1月5日付で定年退職により退団いたしました。
市村氏は1975年に入団以来、33年余にわたって活躍されました。

 

卒業生ショートインタビュー

・これまでで最も印象に残っているコンサート、指揮者、ソリストを教えてください。

指揮者で1人目は、エフレム・クルツ氏。決して安易な妥協はしない方で厳しい練習でした。たしかマーラーをやったと思います。人間にとってとても懐かしい部分に触れてくるもので、テンポも無駄に速くなく、私にとって初めてマーラーの神髄を教えてもらい、また感じさせてくれた指揮者でした。チャイコフスキーも数曲やりましたが、その時『チャイコフスキーはロシアのモーツァルトだから・・・』と言われたのが印象的でした。
2人目がクルト・ザンデルリンク氏です。ブラームスのシンフォニーをやりましたが、氏が指揮台に立つと、重厚なブラームスでありながら決して重くならず、厚いけれど透明感のある和音がどんどん流れだしました。ティンパニの音がその厚い和音の上を越えて飛んでゆきました。
3人目はチェリストでアンドレ・ナヴァラ氏です。まず驚いたのは、オケあわせのためソロのイスに座り調弦をはじめた時です。その音が練習所の四方の壁にあたって、跳ね返って来るのが解るのです。練習所の広さがわかるというか・・・。まさに驚きでした。

・コンサート以外で印象に残っていることは何ですか?

今と違ってかつては将棋をやる人が何人もいました。指揮者の小林研一郎氏にお願いしいて、コバケン杯というのを作ってもらい毎年将棋大会を催しました。今でも、練習所にある将棋盤の裏には小林先生のサインがあります。練習所の備品がとても古かったので無理やりお願いして買ってもらった記憶があります。

・今後の活動について教えてください。

週の半分はエルダー楽員として事務局勤務となりますが、余った時間に家庭菜園で有機・無農薬野菜の栽培をやりたいと思います。後者の方は5年前に千葉県九十九里浜近くに引っ越してすでに始めています。今ようやく、土が良い感じになってきたところです。もちろん音楽に関することもやりたいと思っています。

・読響メンバーに一言お願いします。

特にチェロセクションのメンバーには感謝しています。新しく入ってきた若いメンバーは皆テクニックもとても優れています。にもかかわらず全くそれをひけらかすことなく、私のようなベテラン団員を大いに盛り立ててくれました。とても感謝しています。今ある読響の音は、こんな伝統の下地から出るもので他の日本のオケとは一味違うものです。ぜひこれを誇りに思い大切にしてほしいと思います。特に「読響のピアニッシモ」は日本一だと思っています。

・最後にお客様へ一言。

日本もようやくクラシック音楽が生活の中に入ってくるようになりました。プレイヤーは舞台の上で弾いておりますが、客席から見上げるのでも見下すのでもなく、ぜひその音を自分なりに自由に味わってください。読響のメンバーは、音楽に対してとても純粋な心を持っています。きっと皆さまのご期待に応えてくれると思います。

[2009年1月 7日 11:55]

読響チケットセンター

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