文化庁の近藤誠一長官と常任指揮者シルヴァン・カンブルランが対談

 会見_0036.JPGのサムネール画像 文化庁の近藤誠一長官が11月21日、サントリーホールを訪れ、読売日本交響楽団の名曲シリーズを鑑賞した。当日は、常任指揮者のカンブルラン氏の指揮でストラヴィンスキーのバレエ音楽〈火の鳥〉全曲などが演奏された。終演後、近藤長官はカンブルラン氏と懇談し、「マエストロの指揮はとても生き生きとしていて、オーケストラのメンバーもみな一つになり、マエストロへの尊敬の念が感じられました」と話した。
 
 クラシック音楽にも造詣の深い近藤長官だけに、話題は取り上げる曲への指揮者としての思いや、日本と欧州のクラシック音楽を取り巻く情勢の違いなどにも及んだ。
 
 この中で、近藤長官は「マエストロは日本の聴衆の様子について、どのようにお感じでしょうか。日本人は慎み深い、とよく言われますが」と質問。カンブルラン氏は「世界で最も悪い聴衆はどこにいるか知っていますか。それはパリなんですよ。彼らは音楽を聴きにきているのではないのです。知ったかぶりをすることが第一なのです」と持論を展開した。そのうえで、「それに比べると、日本の聴衆は集中力が高く、本当に音楽を聴くために会場に足を運んでくれていることがわかります」と述べた。
 
会見_0020.JPG  一方、音楽を取り巻く環境の変化を問われたカンブルラン氏は、「演奏環境にかんして言えば、演奏会場はかなり変化しました。宮廷の小さな部屋で演奏するものだったクラシック音楽が、これほどまでに大きなホールで演奏されるまでになったのですから。それに伴って、コンサートの形態そのものも大きく変化しました。そこには電気が果たした役割も大きいし、CDを始めとした再生機器の充実も大きな影響を与えています。音楽の聴き方自体が、変化しているのです。でも、お気付きでしょうか。現代社会において、真の静寂を味わえる場所は、コンサートホールしかないのですよ。これは大変重要なことです」と話した。
 
 また、次の来日に話が移ると、カンブルラン氏は「4月に来ます。そのときは、比較的ポピュラーな曲目を演奏しますよ。プロコフィエフのロミオとジュリエット、モルダウ、ラヴェルのピアノ協奏曲2曲、ボレロなどです。ラヴェルはフランス人指揮者としては、避けては通れない演目ですので、相応の演奏をする気構えで望みます」と意気込みをのぞかせた。
[2010年11月24日 15:44]

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