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福島 避難民コンサート.JPG 東日本大震災の避難住民を励まそうと読売日本交響楽団は5月29日、メンバー4人によるミニコンサートを福島県内2か所の避難所で行いました。
 福島民友新聞社の協力を得て実現したもので、二本松市のJICA二本松訓練所では約50人、また郡山市の「かんぽの宿郡山」では約80人の避難住民が集まりました。
 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏で、ドヴォルザーク「ユーモレスク」などのクラシック曲のほか、アニメ映画音楽「崖の上のポニョ」や「見上げてごらん夜の星を」などを演奏しました。
 最初のうちは、硬い表情で聴いていた避難住民でしたが、次第にほぐれ、楽しげに体を揺らしてリズムをとる人もいました。最後に唱歌「故郷」を演奏すると、歌いながら涙を流す女性らの姿も見られました。
 ヴァイオリン奏者の杉本真弓さんは「被災者の思いをどこまで受け止めることができるか心配でした。でも次第に盛り上がり、逆に大事なものをいただきました」と話していました。