14日、15日に共演するマルティン・フロスト氏、アホ作品を語る

Frost(clarinet)1(C)本体に表記あり.JPGのサムネール画像2月14日、15日に共演するマルティン・フロストさんに、アホのクラリネット協奏曲についてお話いただきました。(ききて・文=山野雄大/『レコード芸術』誌2011年10月号より一部抜粋)
 
凄腕のひらく沃野は美しくも愉しい。すでにBISから十数枚のアルバムをリリースしている俊英マルティン・フロストの才気渙発な音楽は、視界澄みわたるしなやかな美音で魅せる古典から、超絶技巧を説得力と共に実現する現代曲、はたまたクロスオーヴァーまで現代クラリネット界を鮮やかにリードする存在感をみせている。
 
オスモ・ヴァンスカ指揮の読売日本交響楽団と、フィンランドの現代作曲家カレヴィ・アホの「クラリネット協奏曲」を日本初演するのは要注目だろう。すでに録音もあるけれど、オーケストラの全楽器のために協奏曲を書いたというアホの旺盛な創作でもとりわけ明快強烈な印象を残す秀作だ。
 
「アホさんご本人はとても謙虚なかたでありながら、彼が書く楽譜には非常に強い“声”があります。僕の方からも技術面で新しい奏法の提案などさせていただいたのが使われています。速いタンギングの重音奏法、(弦楽器の)フラジオレットのような奏法、あるいはミュート・トランペットのような音を出したり・・・」というあたりは実際に聴いて/観て驚いていただくほうがいいだろう。
 
「緩徐楽章も非常に美しいぶん猛烈に難しい!音楽がほんとうに無へと消えてゆくエンディングまで、非常に真摯な、素晴らしい作品です。楽譜が来たとき、これは演奏不可能だろうと一瞬思ったくらいでした(笑)」
 
分かりやすい構造に自在な仕掛けをどんどん組み込んでゆくアホ作品は、つねに豊かな旋律性やリズムの魅力を失うことなく、尖鋭な語法も存分に生かしてゆく“貧欲な好奇心の噴出”が超絶技巧に宿り白熱してゆく。フロストも言うように、聴き手に強くアピールする“声”の強靭さと多彩さが素晴らしい作品だ。実演もおおいに期待したい。
 (協力:音楽之友社『レコード芸術』誌、NHK交響楽団)

第10回オペラシティ名曲シリーズ

2012年2月14日(火) 19:00 東京オペラシティコンサートホール

指揮:オスモ・ヴァンスカ
クラリネット:マルティン・フロスト
グリーグ/付随音楽〈ペール・ギュント〉から抜粋
アホ/クラリネット協奏曲(日本初演)
シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調 作品43

第546回サントリーホール名曲シリーズ

2012年2月15日(水) 19:00 サントリーホール

指揮:オスモ・ヴァンスカ
クラリネット:マルティン・フロスト
グリーグ/付随音楽〈ペール・ギュント〉から抜粋
アホ/クラリネット協奏曲(日本初演)
シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調 作品43

[2012年2月 3日 19:39]

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