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5月15日公演でシューマンのヴァイオリン協奏曲のソリストとして、読響シリーズ公演への初登場となる三浦文彰さんにミニ・インタビューを行いました。
 
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__今回演奏するシューマンの協奏曲への思いをお話しいただけますか?

シューマンのヴァイオリン協奏曲を初めて演奏したのは2010年 の11月、ドイツのミュンヘンでのコンサートでした。正直、最初はこの協奏曲をどうも好きになれず、音楽を理解するのにとても苦労しました。ですがパヴェル・ヴェルニコフ先生の素晴らしいレッスンを受けながら、時間をかけて取り組んで行くうちに少しずつ好きになっていきました。今では、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの協奏曲と同じように、もっと多く演奏されるべき協奏曲だと思っています。

__この曲の聴きどころはどんなところでしょう?

この協奏曲は「非常に過激な音楽」と表現してもいいと思います。シューマンのどうしようもないような苦しみが現れていますが、突然明るくハッピーになったり、変化の激しい音楽ですね。第2楽章での、とても美しいチェロのソロも聴きどころのひとつでしょう。とにかく、全ての楽章がとても個性的なのです。

__最後に、公演への意気込みをお聞かせください。

今回は久しぶりに読響、僕の大好きなマエストロ下野さんとシューマンの協奏曲で共演させていただくことを、とても楽しみにしています。きっといい演奏会になるでしょう!