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名誉客演指揮者の尾高忠明氏が、14日(金)の定期演奏会に登場し、マーラーの交響曲第9番を指揮します。
 
odaka 006.jpg尾高氏は、1992年4月に読響の常任指揮者に就任した最初の定期演奏会でこの曲を演奏しており、創立50周年記念シーズンに相応しい、思い出深い作品を20年ぶりに演奏します。昨日10日からリハーサルが始められ、2日目の練習を終えました。
 
「近年、読響には若く素晴らしい演奏家が加わっており、音楽的にも大変充実しています。2日間で、ようやく4楽章まで通しました。リハーサルは順調に進んでいます。このような大曲を4日間という時間的な余裕を持って音楽作りができて、幸せを感じています」と尾高氏。
 
この作品については、「マーラーの人生の集大成とも言える、晩年の人生を達観したような曲。演奏する私たちにも、音楽的にはもちろん、体力的、精神的に大変負担のかかる作品です。お客様には、静かに終わる終結部に耳を傾け、その世界観に浸っていただきたい」と語ります。
 
読響とは、2年前のブルックナーの第8番や、昨年のマーラーの第5番での名演が記憶に新しい尾高氏。「これらの大曲でとてもポテンシャルの高い演奏ができ、満足しています。今回のマーラーの第9番でも本番で最高の演奏ができるよう、あと2日間、しっかりと準備をしたい」と抱負を述べました。
 
どうぞ、尾高氏と読響の1回だけの大曲の演奏にご期待ください。皆様のご来場、お待ちしております。

第521回定期演奏会

2012年12月14日〈金〉 サントリーホール

指揮=尾高忠明
マーラー:交響曲 第9番 ニ長調