News

herreweghe.jpg“古楽界のパイオニア”として欧州で名を馳せているベルギー人指揮者のフィリップ・ヘレヴェッヘ氏が読響に初登場し、15日と16日にベートーヴェン・プログラムを披露します。
 
現在、この演奏会のリハーサルが順調に行われています。今回のオーケストラは、ヴァイオリンを左右に配置し、コントラバスを管楽器の後方に横一列に並べる対向配置で演奏します。
 
リハーサル初日、ヘレヴェッヘ氏は豊富な知識に裏打ちされたベートーヴェンの音楽についての自らのイメージを、旋律を歌いながらオーケストラに何度も伝え、細かなフレーズひとつずつをゆっくりと時間をかけて、徹底して作り込んでいきました。
 
ヘレヴェッヘ氏は「今回初めて共演しますが、読響は素晴らしいオーケストラです。普段は私と音楽スタイルが異なる“モダン・オーケストラ”ですが、私の要求にすぐに応えてくれます。これから21日までの2週間が、とても楽しい時間になりそうです」と、満足そうな笑顔をみせてくれました。
 
herreweghe 016.jpg首席フルート奏者の倉田優さんは「リハーサルはとても楽しいです。ベートーヴェンの7番は、とても柔らかいイメージで、すべての音に表情があふれています」と、ヘレヴェッヘ氏との共演を喜んでいる様子。
 
ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩さんは「弾いていて、とても面白いです。ヘレヴェッヘ氏は自分の考える音楽を細部まで徹底させているので、指揮者の色がしっかりと表れた演奏になるでしょう」と本番への期待を語ってくれました。
 
 15日、16日公演のチケットは、好評発売中です。ヘレヴェッヘ氏と読響が作りだす新しいベートーヴェン演奏を、どうぞお聴き逃しなく。

第156回東京芸術劇場マチネーシリーズ

2013年6月15日〈土〉 東京芸術劇場

指揮=フィリップ・ヘレヴェッヘ

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 作品62
ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 作品21
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92

第561回サントリーホール名曲シリーズ

2013年6月16日〈日〉 サントリーホール

指揮=フィリップ・ヘレヴェッヘ

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 作品62
ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 作品21
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92