News

DSCN3000.JPG明日5月22日(金)、トロンボーン界のスーパースターとして知られるクリスチャン・リンドバーグ氏が指揮者として登場し、ベートーヴェンの交響曲第7番などを披露します。リンドバーグ氏は、2008年に読響にソリストとしてカレヴィ・アホの交響曲第9番「トロンボーン協奏曲」を演奏して以来、7年ぶりの登場です。
 
今回、1曲目に演奏するのは、ステーンハンマルの序曲〈エクセルシオール!〉。ドイツ・ロマン派の影響を感じさせる作品で、ヴァイオリンの独奏や力強い金管楽器の響きが特徴的です。2曲目は現代スウェーデンの作曲家サンドストレームの「永遠のエコー(2本のトロンボーンと管弦楽)」が、日本初演されます。リンドバーグは、指揮をしながら独奏を務め、もう一人のソロは、読響首席トロンボーン奏者の桒田晃が務めます。2本のトロンボーンの丁々発止や、曲の間に入るリンドバーグ氏による“語り”にもご注目ください。メインのベートーヴェンの傑作交響曲では、近年指揮者として国際的に活躍するリンドバーグの「音楽する喜び」に溢れたタクトにご期待ください。
 
   DSCN3002.JPGリンドバーグ氏に、リハーサルの合間にお話を伺いました。1曲目のステーンハンマルの作品については、「私の故国スウェーデンを代表する作曲家ですが、同世代のシベリウスなどに比べ、世界的には有名とは言えません。今回、ステーンハンマルの音楽を、日本のお客様に紹介でき、とても楽しみです」と意欲をみせます。2曲目のサンドストレームの作品は、これまでにも「モーターバイク協奏曲」をはじめ、多くを演奏してきてきたリンドバーグ氏。「永遠のエコー」について伺うと「今回は、何よりアキラと一緒に演奏できることが幸せです。1991年、私がコンクールの審査員として初来日した時、260人もの奏者から2位になったのがアキラだったのです。もちろん今でも覚えています。20年以上を経て、こうやって一緒に演奏できるのは幸せ」と目を輝かせした。メインのベートーヴェンについて伺うと、少し考えて、笑顔で「ベートーヴェンは、ベートーヴェン。誰もが愛している感動的な作品。これ以上、語ることはないよ」と言い、「温かなサウンドを持つ読響と再び共演でき、世界一の音響を誇るサントリーホールで演奏できることを嬉しく思います。お客様には、私達の演奏をお楽しみいただきたい」と抱負を語りました。
 
首席トロンボーン奏者の桒田晃は「リンドバーグさんと共演することを、とても緊張しています。この曲は、交響詩のような面白さがあるので、トロンボーンのソロだけでなく、ひとつの管弦楽作品としても、楽しんで聴いていただけるはず」と想いを述べました。
 
チケットは、絶賛発売中。当日券は、開演1時間前の18時から販売します。学生券(2,000円)の整理券も18時から配布します。皆様のご来場、お待ちしております。

第582回サントリーホール名曲シリーズ

2015年5月22日〈金〉 サントリーホール

指揮・トロンボーン=クリスチャン・リンドバーグ
トロンボーン=桒田 晃(読響首席)

ステーンハンマル:序曲「エクセルシオール!」 作品13
サンドストレーム:永遠のエコー(2本のトロンボーンと管弦楽)<日本初演>
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92