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IMG_98531.JPG9月6日と13日に開催されるワーグナー《トリスタンとイゾルデ》(全3幕/演奏会形式に向け、常任指揮者シルヴァン・カンブルランのタクトで順調にリハーサルが行われています。
 
カンブルランと副指揮者のティル・ドレーマン(シュトゥットガルト歌劇場・音楽総監督アシスタント)により、8月29日からオーケストラ練習と歌手や合唱の個別リハーサルが並行して行われ、1日からは歌手・合唱とオーケストラが一緒になり、全体練習が進行しています。上演時間が約4時間(休憩含め約5時間)の大作のため、リハーサル時間は通常より大幅に長く、会場も東京芸術劇場の舞台などを使用。
 
オペラを得意とするカンブルランは、歌手やオーケストラに細かい指示を次々に出し、この長大な作品の隅々まで整え、全体を構築していきます。リハーサルの合間にも、コンサートマスターの長原幸太や副指揮者のドレーマンらスコアを見ながら、こと細かに確認を繰り返し、この大作を練り上げています。
 
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今回、カンブルランが音楽総監督を務めているシュトゥットガルト歌劇場で同作品を何度も歌っている歌手が多く、彼らはリラックスした雰囲気の中で、自分の声の調子を確かめるかのように丁寧に歌いこんでいます。急遽代役で出演することになったイゾルデ役のレイチェル・ニコルズは、カンブルランとのピアノリハーサルを入念に行ってから全体練習に参加。カンブルランも「美しく伸びる声と正確な音程で素晴らしい」と太鼓判を押します。全体練習でも伸びやかで力強い声をホールに響かせており、万全の態勢で本番へ備えます。
 
常任指揮者就任から6年目を迎えたカンブルラン&読響の今シーズンの目玉公演となる「トリスタンとイゾルデ」に、どうぞご期待ください。チケットは、両公演とも完売となっておりましたが、僅かですが両公演とも追加販売しております。皆様のご来場、お待ちしております。