News

_DSC0760.jpg明日24日(金)は、常任指揮者カンブルランが、ブルックナーの交響曲第3番「ワーグナー」をメインとしたプログラムを指揮します。昨年4月のブルックナーの交響曲第7番の演奏で、「新たなブルックナー像を描いた」と絶賛されたカンブルラン&読響。今回の第3番でも、カンブルランの鋭い感性と独特の美学が表れ、鮮烈な印象を残すことでしょう。どうぞ、ご期待ください。
 
前半のデュティユーのチェロ協奏曲では、世界的名手ジャン=ギアン・ケラスが独奏を務めます。ケラスは、読響には2004年以来、約12年ぶりの登場です。
 
ケラスは、作曲家デュティユーの前で、この協奏曲を何度も演奏した経験があり、「この曲を録音した際も、作曲家が立会い、直接アドヴァイスをもらいました」と思い出を語ります。ケラスは、数多くの現代作品を演奏していますが、「この曲は、初演から瞬く間に名作としての評価を確立しており、1970年以降のチェロ協奏曲としては稀」と作品を高く評価します。
 
ケラス 07①  photo by Marco Borggreve.jpg作風については「メシアンを思わせる色彩感に溢れた作品で、ボードレールの詩に感化されて書かれました。詩と同様に、音楽の形式もとても柔軟で、自由に作曲されています。特に独特なサウンドが特徴です」と説明。「今回、私の大好きな作品を演奏できることを楽しみにしています。日本人の持つ特別な色彩感覚や雰囲気とデュティユーの音楽が、深く共鳴しあうことを願っています」と抱負を述べていただきました。
 
ケラス×カンブルランのデュティユー作品は、作曲家の生誕100年の記念イヤーに相応しい演奏になることでしょう。一度だけの演奏ですので、どうぞお聴き逃しなく。
 
チケットは絶賛発売中(B席、C席は完売)。明日24日の12時まで読響チケットセンター0570-00-4390でお申し込みいただけます。当日券は、18時から販売します。学生券(2,000円)の整理券も18時から配布します。皆様のご来場、お待ちしております。

第559回定期演奏会

2016年6月24日〈金〉 サントリーホール

指揮=シルヴァン・カンブルラン
チェロ=ジャン=ギアン・ケラス

ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」 作品3
デュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 「ワーグナー」