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2017.2018.jpg2017年度(2017年4月~2018年3月)シーズンの日程、プログラム、出演者を発表します。速報版チラシ(PDFファイル)をダウンロードしてご覧いただけます。

読響は創立55周年を記念し、オリヴィエ・メシアンの歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」(演奏会形式)の全曲日本初演を行います。この作品は、フランスの作曲家メシアンによる唯一の歌劇で、20世紀後半を代表するオペラにも挙げられています。16型の弦楽器、変則7管編成の木管楽器、多数の金管楽器、ジオフォン(大地の音)とエリオフォン(風の音)を含めた40近い打楽器、5台の鍵盤打楽器、3台のオンド・マルトノ、7人の独唱歌手、10パート(約120人)の合唱など総勢約240人の大編成で、演奏時間だけで4時間以上の超大作です。このかつてない規模の大作に、メシアン作品の解釈では折り紙つきの常任指揮者カンブルランと全曲日本初演に挑みます(11月)。なお、カンブルランは上演機会の稀なこの作品を、パリやマドリッドなど4つのプロダクションで計24回指揮しており、作品のすみずみまで知り尽くしています。どうぞ、この歴史的な一大プロジェクトにご期待ください。
 
2017年4月に首席客演指揮者に就任するコルネリウス・マイスターはマーラーの交響曲第3番などを伸びやかに響かせます。93歳を迎える桂冠名誉指揮者スクロヴァチェフスキは、ブルックナーの交響曲第5番などで、かくしゃくたる存在感を示します。名誉指揮者テミルカーノフは得意のロシア物のほか、レスピーギやドヴォルザークで多彩な側面をみせます。読響初登場のシモーネ・ヤング、サッシャ・ゲッツェル、ヘンリク・ナナシ、ダニエル・ブレンドゥルフら国際的に活躍する指揮者が客演します。
 
また、世界的なソリストたちが続々と登場し、名曲の数々で魅了します。ヴァイオリンでは、ギドン・クレーメル、イザベル・ファウスト、ルノー・カプソン、アラベラ・美歩・シュタインバッハー、ネマニャ・ラドゥロヴィチらが来演。ピアノでは、ネルソン・フレイレ、ユリアンナ・アヴデーエワ、ダニール・トリフォノフ、ニコライ・ルガンスキーらが登場します。ハープのグザヴィエ・ドゥ・メストレ、クラリネットのイェルク・ヴィトマン、ドラムスのピーター・アースキンら、幅広い顔ぶれにもご注目ください。
 
2017年度の年間会員券は、12月3日(土)から発売します。