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weigle1.jpg読売日本交響楽団は、2019年4月1日付でセバスティアン・ヴァイグレ氏(57歳/Sebastian Weigle)を第10代常任指揮者(英語名:Principal Conductor)に迎えます。最初の任期は、2022年3月末までの3年間です。

ヴァイグレ氏は、オペラとシンフォニーの両方で目覚しい活躍をみせているドイツの指揮者です。2008年からフランクフルト歌劇場の音楽総監督を務め、高い評価を得ています。

読響には2016年8月に初登場し、3つのプログラムを指揮し、聴衆のみならず音楽関係者からも高い支持を得ました。2017年7月には、東京二期会のR.シュトラウス〈ばらの騎士〉で共演し、大きな話題を呼びました。

読響は、ヴァイグレ氏のドイツ音楽を中心とした広いレパートリーと確かな音楽性を高く評価しています。読響のさらなる芸術性向上にもつながることを期待しています。

なお、2019年3月末で第9代常任指揮者を退任するシルヴァン・カンブルラン氏には、桂冠指揮者の称号を贈ることになりました。カンブルラン氏は、2019年4月から桂冠指揮者(英語名:Conductor Laureate)となります。


ヴァイグレ※クレジット不要 - コピー.jpg■プロフィール

セバスティアン・ヴァイグレ 
Sebastian Weigle

オペラとシンフォニーの両方で目覚しい活躍をみせているドイツの実力派指揮者。1961年ベルリン生まれ。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でホルン、ピアノ、指揮を学んだ。82年にベルリン国立歌劇場管の首席ホルン奏者となった後、巨匠バレンボイムの勧めで90年代後半から本格的に指揮をはじめた。2003年にフランクフルト歌劇場でR.シュトラウス〈影のない女〉を振り、ドイツのオペラ雑誌『オーパンヴェルト』の「年間最優秀指揮者」に選ばれた。04年から09年までバルセロナのリセウ大劇場の音楽総監督を務め、ベルク〈ヴォツェック〉やワーグナー〈タンホイザー〉など数々の名演奏を繰り広げ、評判を呼んだ。07年にはワーグナー〈ニュルンベルクのマイスタージンガー〉でバイロイト音楽祭にデビュー。11年まで指揮し、世界的注目を浴びた。08年からフランクフルト歌劇場の音楽総監督を務め、幅広いレパートリーと充実した音楽で名舞台を数多く作っている。11年に同歌劇場管が『オーパンヴェルト』誌の「年間最優秀オーケストラ」に選ばれ、15年にも同歌劇場が「年間最優秀歌劇場」に輝くなど、その手腕は高く評価されている。これまで、ウィーン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、チューリヒ歌劇場、メトロポリタン歌劇場などに客演を重ねている。ベルリン放送響、ウィーン響、フランクフルト放送響などの一流楽団を指揮するほか、ザルツブルク音楽祭など世界の桧舞台で活躍している。特にワーグナーとR.シュトラウスの演奏では定評があり、エームス・クラシックスから多数の録音が出ている。2019年4月、読響の第10代常任指揮者に就任する。