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南葵音楽文庫

ベートヴェン自筆楽譜
ベートーヴェン:ロシア民謡編曲(自筆)南葵音楽文庫コレクションより(慶應大DMC研究センター撮影)

 南葵音楽文庫は、読売日本交響楽団が所蔵している音楽書、楽譜のコレクションです。約2万点の資料のなかには、作曲家自筆の楽譜やインキュナブラとよばれる初期の印刷本といった貴重資料も含まれています。もともとは紀州徳川家16代当主徳川頼貞が私財を投じて麻布飯倉の敷地に建てたわが国初の音楽専用ホール「南葵楽堂」(1918年落成)に併設された音楽図書館でした。
 頼貞はイギリスの音楽研究家カミングズの蔵書の一部を購入、また積極的に図書、楽譜を収集しました。しかし関東大震災(1923年)により建物は大きく損傷し、図書館活動は次第に休止せざるをえませんでした。幸いコレクションは大きな散逸を免れて継承され、1967年には読売新聞社主催により「南葵音楽文庫特別公開」展が開催されました。読響は、貴重資料をデジタル化して保全するとともに、コレクションの一部を順次ウェブで紹介してまいります。

 コレクションは非公開です。画像や文章の無断転載はお断りいたします。
 貴重な刊本の一部は慶應義塾大学デジアルメディア・コンテンツ統合研究センター(DMC)のデジタル南葵楽堂(http://note.dmc.keio.ac.jp/music-library/nanki/)でご覧いただけます。

コレクションから

(5)F・ヴァインガルトナー《日本の歌》(Op.45) ニューヨーク、1908

 ベートーヴェン演奏の権威として知られる指揮者フェーリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942)は同時に作曲・編曲活動も旺盛で、指揮と作曲の両面における成功を強く望んでいたという。《日本の歌》は9曲からなる歌曲集で、大津皇子、僧正遍昭、和泉式部、静御前らの和歌の独訳等が用いられている。

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(4)T・ジョルダーニ作品集 ロンドン、年号なし

 『イタリア古典歌曲集』に収められた《いとしい人よ(カロ・ミオ・ベン)》の原曲(もとは弦楽器と通奏低音の伴奏)を含むトンマーゾ・ジョルダーニの楽譜9点(声楽曲8点、ヴァイオリン・ソナタ集1点)と署名入りの領収書2点をまとめて1冊に製本している。ピアノ伴奏で知られた作品の本来の姿を今に伝える点で貴重な資料である。

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(3)G.B.マルティーニ 音楽史(全3巻) ボローニャ、1761-81年

 司祭であるとともに、音楽教育者として尊敬を集め、膨大な数の作曲と著述、そして17000冊とも言われる本の収集。モーツァルトを含め多くの音楽家の師であったマルティーニの著書を代表するのが「音楽史」(全3巻)で、1761年から81年にかけて出版された。南葵音楽文庫に伝わるのは、縦が46センチという特装版で、旧蔵者カミングズは、王室に献上するために特別に作られた版であろうというメモを書き込んでいる。

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(2)シェイクスピア 喜劇・史劇・悲劇集(「ファースト・フォリオ」1623年)ファクシミリ版(1901/02)

 1623年、シェイクスピアの没後7年を経て刊行された最初の劇作品全集で、36編の作品を収めている。単に「ファースト・フォリオ」と呼べばこの本を指すほど重要な出版で、現存数は限られている。南葵音楽文庫は1901年に作成されたファクシミリ版を収蔵。同版は限定1000部、番号入りの予約出版で、カミングズ旧蔵の本書は757番。

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(1)L.v.ベートーヴェン 自筆書簡(年代記載なし)

 ライプツィヒの出版社C.F.ペーテルスに宛てる書簡のための下書き。新作弦楽四重奏曲が用意され、360フロリンで引き取るならすぐに楽譜を送るとしている。年代の記載はないが、内容から1825年11月25日にペーテルスに宛てた書簡の下書きで、言及している弦楽四重奏曲は、第13番変ロ長調(作品130)を指すと思われる。

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