常任指揮者シルヴァン・カンブルランの今年度最後のプログラムである27日、29日公演に向けて、リハーサルが進行しています。
先週のハイドンとストラヴィンスキーという古典と近代を組み合わせたプログラムで各方面から絶賛されたカンブルラン&読響。もうひとつのプログラムでは、ドビュッシー(コンスタン編曲)、コルンゴルト、マーラー(ブリテン編曲)、シューマン(交響曲第4番の初稿)、とカンブルランらしい凝った曲目が並びます。まずは、リハーサルで楽団員を魅了しています。
今回のドビュッシー(コンスタン編曲)の<ペレアスとメリザンド>交響曲の練習を終えた後、首席コントラバスの星秀樹さんに感想を尋ねると、「長らくドイツの指揮者を多く招いてきた読響ですが、カンブルランさんのタクトのもとでフランス物が できることは本当に嬉しいです。カンブルランさんは本当にレパートリーが広いですが、やはりフランス物は素晴らしいです」とお話いただけました。
首席オーボエ奏者の辻功さんは、「今回は、仏米独をまたぐプログラムですが、『良い音楽は国境を超える』と感じさせてくれます。カンブルランさんのリハーサルは、英語、フランス語、ドイツ語、さらに少しだけ日本語が入り混じります。今回、普段はあまり演奏しないシューマンの初稿を選ばれたわけですが、カンブルランさんからは、作曲家が最初に創り上げた形を大切になさっているのが伝わります」と感想をお話くださいました。
カンブルランと読響が、この多彩なプログラムの各曲でどのような響きを作るのか、是非ともご期待ください。
27日、29日公演では、当日券を開演の1時間前から発売いたします。
第177回東京芸術劇場名曲シリーズ
2010年11月27日〈土〉 東京芸術劇場
指揮:シルヴァン・カンブルラン
ヴァイオリン:ヴィヴィアン・ハーグナー
《3つの〈ペレアスとメリザンド〉》
ドビュッシー(コンスタン編曲)/〈ペレアスとメリザンド〉交響曲
コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲
《マーラー・イヤー・プログラム》
マーラー(ブリテン編曲)/野の花々が私に語ること(原曲:交響曲第3番 第2楽章)
シューマン/交響曲第4番(第1稿)
第498回定期演奏会
2010年11月29日〈月〉 サントリーホール
指揮:シルヴァン・カンブルラン
ヴァイオリン:ヴィヴィアン・ハーグナー
《3つの〈ペレアスとメリザンド〉》
ドビュッシー(コンスタン編曲)/〈ペレアスとメリザンド〉交響曲
コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲
《マーラー・イヤー・プログラム》
マーラー (ブリテン編曲)/野の花々が私に語ること(原曲:交響曲第3番 第2楽章)
シューマン/交響曲第4番 (第1稿)