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東日本大震災と原発事故で避難生活を送る人たちに音楽を楽しんでもらおうと、読売日本交響楽団は6月18日、エルダー楽員ら4人によるミニコンサートを、避難所となっている福島県会津若松市内の旅館「原瀧」で行い、同県大熊町から避難している住民約50人が集まりました。(主催:福島県西部読売会会津支部)
 
aizu.JPGヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏で、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「見上げてごらん夜の星を」などを演奏。唱歌「ふるさと」を披露すると、涙を流しながら口ずさむ姿もあちこちで見られました。
 
司会も担当したヴィオラ奏者の橋本顕一は、福島県相馬郡の出身。「原発事故と集団避難は、人ごとではないとずっと思っていた。音楽家として何か力になりたいと思っていたので、ここで演奏できて嬉しい」と話していました。
 
なお、この日の午後には、会津若松市文化センターで「読売サロン・コンサートin会津若松」を開催。約400名の来場者を集め、読響エルダー楽員ら10人編成のアンサンブル演奏をお楽しみいただきました。このコンサートでは、入場料の一部が義援金として福島県に寄付されました。