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5月9日、10日公演で、読響と初共演するハンガリー出身の気鋭ヴァイオリニスト、クリストフ・バラーティさんから、日本のお客様へのメッセージが届きました。
 
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ブダペストから、読売日本交響楽団の聴衆の皆様にご挨拶を申し上げます。
 
私は、この素晴らしいオーケストラと、マエストロ下野との共演を心待ちにしています。
 
ブラームス作曲のヴァイオリン協奏曲ニ長調を演奏致しますが、これは実は私の最も愛する作品のひとつなのです。この作品は非常に多くの事を要求される作品であり、音楽的にも非常に難しく、私はこの作品には一切の妥協は許されないと思っています。というのもこの作品では、自分の持つ内面の全ての感情、感性を注ぎこまねばならないからです。
 
それと同時にこの作品においてブラームスは、作曲家でありヴァイオリニストであったヨゼフ・ヨアヒムの協力を得ています。ヨアヒムはハンガリー人であり、皆様はそこにハンガリーのエモーションを感じることができるでしょう。
 
皆様に私の強い想いの詰まった、全身全霊をこめた演奏を楽しんでいただけることを心から望んでいます。会場でお会いするのを楽しみにしています。