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おもちゃの楽器の種類は数多くありますが、その一部を紹介いたします。
まずは、「スライド・ホイッスル」。リコーダーのように吹いて音を出し、笛の先に付いた棒を上下させてグリッサンドをかけて音を変化させます。今回これを使用するホルン奏者の松坂さんは、1ヶ月前から楽器を持ち帰り、毎日こつこつと練習に励んだとのこと。「音程を取るのが難しいですが、次第に慣れてきました。楽譜に忠実に吹けるように、本番まで頑張ります」とお話しいただきました(左の写真手前:松坂さん、写真奥はソプラノ・メロディカを練習するホルン奏者の伴野さん)。
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かわいいアンパンマンの絵が描いてある「おもちゃのトランペット」を使用するのはホルンの久永さん(写真左)。「僕は3つのおもちゃの楽器を演奏します。どれも音程を取るのが難しいですが、少しずつ慣れてきました。一生懸命演奏しますよ」と笑顔で意気込みをお話しいただきました。
管楽器の楽団員には、「ソプラノ・メロディカ」を
演奏する楽団員もいます。「最初ピアニカのような鍵盤ハーモニカかと思っていたのですが、鍵盤でなく小さなボタンを押して演奏するんです」とチューバ奏者の次田さん(右の写真)。
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「ミュート付きのチューバから、この楽器へ持ち替える箇所があって、楽器の重さも大きさも違うし、持ち替え時間も短かくて、実は難しいんです」と苦労話を語ってくれました。
次に「カズー」。これは、「ブーテキ」や「バズーカ」の名前でご存知の方もいらっ
しゃるかもしれません。口にくわえ、声を出して膜を振動させます。今回は、全員の弦楽器奏者が使用します。ソロ・チェロ奏者の毛利さん(左の写真:緑のカズーをくわえています)は、「おもちゃの楽器を舞台で演奏するのは、もちろん初めてのことです(笑)。ユニークな作品だし、本番は楽しいことになると思いますよ」と期待を募らせている様子。
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まだまだ数多くある「おもちゃの楽器」ですが、最後にティンパニの横にはこんなもの(右の写真)も「楽器」として準備されています。そうです、見ての通り「紙袋」です。本番では5つも用意されます。どんな音が出るのか、お楽しみ!