6月23、24日公演のリハーサルが順調に続いています。リハーサルには4日間の時間をかけ、細部にわたり、準備に余念がありません。
また、リハーサル前には、コリリアーノ氏が立ち合い、ヴァイオリンのララ・セント・ジョンさんと下野氏による音楽打ち合わせがありました。下野氏とコリリアーノ氏は初対面でしたが、下野氏がこれまで読響と交響曲第1番を演奏したことや、数々の作品の指揮を手掛けていることを話すと、コリリアーノ氏はビックリすると同時に、「私の作品を良く知っていただいて、今度の演奏会もうまくいくだろう」とお喜びの様子でした。
オーケストラとのリハーサルも順調に進んでおります。下野氏はコリリアーノ氏の今回の2作品について、「静と動のような、対照的な作品」と言います。1曲目の「音楽に寄せて」は、「タイトルの通りシューベルトのAn die Musik の主題がちりばめられた作品。バンダの金管楽器が演奏する場面など、広々とした野外を想わせる空間が感じられ、大きな時間の流れを感じていただけるはずです」と魅力を語ります。
一方、ヴァイオリン協奏曲の魅力を伺うと、「映画『レッド・バイオリン』の内容通り、情念と愛憎に満ちた音楽ですが、美しく時に激しい感情の音楽は、多くの人に共感いただけるもの」とお答えいただきました。
また、後半のHKグルーバー「フランケンシュタイン!!」について下野氏は、「楽団員の皆様が、協力的で楽しんで創作に励んでくれていて、大変心強い」と語ります。そして、共演する宮本益光さんについては「素晴らしいです。完璧。この言葉遊びに満ちた作品を、音楽でしっかり表現できるはず」と自信を覗かせます。
「フランケンシュタイン!!」の聴きどころを伺うと、「お客様には、とにかく楽しんでいただきたい」と話す下野氏。「ブラームスやブルックナーなどを演奏するオーケストラとは違った一面を知ることができます。実は楽譜に、『演奏者は無表情でいること。決して笑ってはいけない』と書いてあるので、私たちは真剣に演奏しますが、お客様には客席でリラックスして、大笑いしていただいて大丈夫」と笑顔を見せます。
そして最後に演奏会の意気込みを「このようなプログラムが実現できたのは、楽団員と長い時間をかけて信頼関係を築けたからだと思います。お客様には、オーケストラの持つ多種多様な表現を感じていただきたい。そんな思いを込めて演奏します」と力強く語っていただきました。
なお、本日21日12時現在の残券状況は、23日オペラシティ公演は、S席約70枚、A~C席は残券僅かです。24日みなとみらい公演は、S席A席は余裕あり、B席C席は各約30枚となっております。皆様のご来場、お待ちしております。