9月1日に東京芸術劇場リニューアルオープン記念演奏会で、下野竜也&読響は、マーラーの交響曲第2番「復活」を演奏し、満員のお客様より盛大な拍手をいただきました。この演奏会は、昨年4月から1年5ヶ月にわたる全面改修工事を終え、新しくなったコンサートホールのお披露目として開催されました(主催:東京芸術劇場)。
演奏会後、下野氏は、音響の変化について「以前より、響きがまろやかになって、いろいろな表情のサウンドが作りやすくなったと思います。例えば、カンブルラン先生のフランス物などに、とても良い響きでしょうね。僕自身は、来年2月のブルックナーが非常に楽しみになりました」と手ごたえをお話いただきました。
コンサートマスターの小森谷巧さんは、「響きが随分と変わりました。確実に一流のホールの響きに近づいています。客席などの全体の雰囲気も良くなりました。響きは、例えば木管楽器の響きが丸みがかって聴こえるなど大きな変化がありますので、これから各楽器間で調整して、ホールに合った音作りしていきたいと思います」と今後への意気込みを語ります。
読響と東京芸術劇場は事業提携を結んでおり、10月から東京芸術劇場に戻り、シリーズ演奏会を行います。リニューアルした東京芸術劇場での読響のサウンドを、どうぞお楽しみに。
皆様のご来場、お待ちしております。[写真撮影:星ひかる]
第198回東京芸術劇場名曲シリーズ
2012年10月20日〈土〉 東京芸術劇場
指揮=シルヴァン・カンブルラン
合唱=新国立劇場合唱団
ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」(全曲)
ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)