名誉客演指揮者の尾高忠明氏が、14日(金)の定期演奏会に登場し、マーラーの交響曲第9番を指揮します。
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「近年、読響には若く素晴らしい演奏家が加わっており、音楽的にも大変充実しています。2日間で、ようやく4楽章まで通しました。リハーサルは順調に進んでいます。このような大曲を4日間という時間的な余裕を持って音楽作りができて、幸せを感じています」と尾高氏。
この作品については、「マーラーの人生の集大成とも言える、晩年の人生を達観したような曲。演奏する私たちにも、音楽的にはもちろん、体力的、精神的に大変負担のかかる作品です。お客様には、静かに終わる終結部に耳を傾け、その世界観に浸っていただきたい」と語ります。
読響とは、2年前のブルックナーの第8番や、昨年のマーラーの第5番での名演が記憶に新しい尾高氏。「これらの大曲でとてもポテンシャルの高い演奏ができ、満足しています。今回のマーラーの第9番でも本番で最高の演奏ができるよう、あと2日間、しっかりと準備をしたい」と抱負を述べました。
どうぞ、尾高氏と読響の1回だけの大曲の演奏にご期待ください。皆様のご来場、お待ちしております。