
読響練習所でのリハーサルが順調に行われています。リストでは、欧州で活躍するピアニストのニコライ・デミジェンコが共演するほか、初来日となる世界的ソプラノ歌手のローラ・エイキンがマーラーで美声を披露します。
カンブルランと読響は、昨年3月にマーラーの交響曲第6番を演奏し、音楽専門誌などで絶賛されており、今回の第4番への期待も高まります。マエストロ・カンブルランに、今回のプログラムについて語って いただきました。
___マーラーの第4番の聴きどころは?

___前半のシェーンベルクとリストについて

シェーンベルクは、無調などになる前の初期のとてもメロディックな作品です。短い10曲のワルツには、ヨハン・シュトラウス、シューベルト、シューマン、ベルリオーズ、ウェーバー、チャイコフスキーらの要素が散りばめられています。私は、この弦楽の作品をとても愛しています。演奏するのは、とても難しい作品なんですが・・・(笑)。今回、東京の皆様にご紹介できることを、とても嬉しく思います。
一方、リストはとても有名な作品ですね。印象に残るメロディがありますし、シェーンベルクとマーラーとの相性もとても良いと思います。2010年に一緒に共演したデミジェンコさんは、しっかりとした音楽観を持ち、テクニックだけでなく奥深い音楽性を発揮してくれると思います。
___最後に、お客様へのメッセージをお願いします。
春の東京で、シーズン・オープニングに皆様とお会いできることを嬉しく思います。新しいお客様ともお会いできることを楽しみにしています。有名な作品も、聴いたことのない曲にも、どうぞ積極的に耳を傾けてください。会場でお会いしましょう!
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明日17日(木)サントリーホール公演と19日(土)東京芸術劇場公演では、各日開演の1時間前から当日券を発売します。学生整理券も開演1時間前から配布します。皆様のご来場、お待ちしております。