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ロシアの名匠ワシリー・シナイスキーが、明日17日(土)18時からサントリーホールで開催される定期演奏会でタクトを振ります。10日と12日の「火の鳥」をメインとしたプログラムでも、緻密な音響づくりでドラマティックな演奏を繰り広げ、喝采を浴びました。今回は、プロコフィエフとR.シュトラウスという19世紀末と20世紀を代表する2人の作曲家の、それぞれ2作品ずつを演奏します。本番に向け、リハーサルは順調に進んでいます。
 
DSCN2374.JPGプロコフィエフの交響曲第1番「古典」で軽やかに幕を開け、ヴァイオリン協奏曲第2番では名手グルズマンが初登場します。グルズマンは、12月に同じ曲目でベルリン・フィル定期演奏会へのデビューが決まっている注目のヴァイオリニストで、今回は多忙な演奏活動の合間をぬって1公演のために来日しました。リハーサルでも見事な腕前を見せ、オーケストラから大きな拍手を受けていました。得意とするプロコフィエフでの読響デビューにご期待ください。
 
後半は、R.シュトラウスの交響詩「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」と〈ばらの騎士〉組曲。シナイスキーにとって、R.シュトラウスは「とても好きで、大切な作曲家」であり、管弦楽作品もイギリスを始めとする世界各地のオーケストラと演奏しています。特に〈ばらの騎士〉は、昨年ボリショイ劇場で何度もオペラの全曲を指揮するなど作品を知り尽くしており、リハーサルでは各楽器に非常に細かなニュアンスを求め、指示を出していました。
 
チケットは明日17日の12時まで読響チケットセンター 0570-00-4390 でご予約いただけます。また、当日券は、開演1時間前の17時から発売開始。学生券の整理券も17時から配布します。皆様のご来場、お待ちしております。

第537回定期演奏会

2014年5月17日〈土〉 サントリーホール

指揮=ワシリー・シナイスキー  
ヴァイオリン=ワディム・グルズマン             

プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調「古典」作品25
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調作品63
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲