首席客演指揮者の下野竜也が、9日(火)サントリーホールでの定期演奏会に登場し、ブルックナーの遺作である交響曲第9番などを指揮します。下野は、これまで読響で2011年7月に第4番を、2013年2月に第5番のブルックナーの交響曲を指揮しており、何れも高い評価を得ております。
読響のブルックナー第9番は、1981年のレークナー、1984年の朝比奈隆、1996年の尾高忠明、2004年のアルブレヒト、2000年と2009年のスクロヴァチェフスキなど、数多くの歴史的な名演を生んでおり、今回の下野との演奏にも大きな期待が寄せられています。
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初日のリハーサルを終えた下野氏に、演奏会への思いを語っていただきました。
今回のプログラム構成について、「まず、ブルックナーの第9番に挑戦しようと決まり、公演日が9月9日だったので、語呂合わせでハイドンの交響曲第9番を思いつきました。結果的ではありますが、どちらも3楽章という共通点もあり、あまり知られていないハイドンの9番も知っていただければ」と意図を明かしてくれました。
メインのブルックナーの第9番については、「読響にとって非常に大切なレパートリー。この曲は、あまりにも大きな作品ですが、これまでの伝統を踏まえつつも、自分なりにブルックナーの自筆譜などから感じたアプローチで演奏しようと思います」と意気込みます。「崇高で宇宙的なサウンドが中心ですが、ブルックナーの人間臭い部分なども表しながら、誰も聴いたことのないフィナーレに繋がるであろうという形で3楽章のアダージョを締めくくりたいですね。〈白鳥の歌〉を演奏するということで、身が引き締まります」と力を込めました。
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チケットは、絶賛発売中です。9日(火)の12時まで、読響チケットセンター0570-00-4390(10時~18時)でご予約いただけます。なお、当日券は、開演の1時間前から発売します。学生券(2000円)の整理券も、開演1時間前から配布します。皆様のご来場、お待ちしております。