読売日本交響楽団・名誉指揮者のクルト・マズア氏が、12月19日、アメリカ・コネチカット州グリニッジで死去されました。88歳でした。
クルト・マズア氏は1976年9月に読響と初共演。77年に再共演し、79年に名誉指揮者に就任。以後、81~85年の毎年、88年、91年、2000年に客演を重ね、読響の発展に大きく寄与されました。
特にベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、ブルックナーなどドイツ音楽において高く評価され、数々の名演を残しました。また、2000年11月には三木稔の「大地の記憶」を初演し、話題を集めました。
読響との最後の共演は、2000年12月1日に、シュニトケのチェロ協奏曲(独奏:ナターリヤ・グートマン)とショスタコーヴィチの交響曲第1番を指揮した《第389回定期演奏会》でした。
読売日本交響楽団は、生前のマズア氏の多大なる貢献と功績に心から感謝し、ここに謹んで哀悼の意を表します。
写真(左):1983年3月の《第194回定期演奏会》
写真(右):最後の共演となった2000年12月の《第389回定期演奏会》