6月18日(土)、19日(日)には、常任指揮者シルヴァン・カンブルランが今シーズン初登場! ストラヴィンスキーのバレエ組曲〈火の鳥〉(1919年版)をメインに、ベートーヴェン〈皇帝〉などを披露します。昨日、リハーサルを終えたマエストロにお話を伺いました。
今回のベートーヴェンとストラヴィンスキーを組み合わせたプログラムについて尋ねると、「ベートーヴェンとストラヴィンスキーは、それぞれの時代で新しい音楽を作った二人の作曲家。以前から、この二人の曲を組み合わせたプログラムを構想していた」と打ち明けました。「今回は、二人の作曲家の有名な作品を1つずつ、そしてあまり知られていない作品を1つずつを組み合わせました。お客様に、二人の新たな一面も発見していただけたら」と、プログラム構成の意図を語ります。
1曲目のストラヴィンスキー〈4つの練習曲〉については、「4つの異なる性格を持つ作品です。例えば4曲目〈マドリード〉はスペイン風の音楽で、ユーモアに溢れて躍動感があり、その中にストラヴィンスキーらしさが聴き取れます」と紹介。後半の2曲については「どちらも『バレエ音楽』という繋がりがあります。〈プロメテウスの創造物〉では〈序曲〉を含めて3曲演奏します。2番目に演奏する〈アダージョ〉では、チェロ、フルート、クラリネット、ファゴットの独奏に加え、ハープを使用しています。これは大変珍しく、ベートーヴェンが管弦楽作品で唯一ハープを用いた曲なのです」と聴きどころを話しました。
「今回の演奏会が、読響の2016年シーズンの最初の演奏会です。また日本のお客様にお会いできることを、心から嬉しく思います。2人の偉大な作曲家の音楽は、大変好奇心を掻き立てるもので、お客様にはきっと楽しんでいただけることでしょう。会場でお会いしましょう!」と笑顔で意気込みを語りました。
チケットは好評発売中です。各公演前日の18時まで、読響チケットセンター0570-00-4390にて受付しております。両日とも当日券を13時から発売します。また、学生券(2,000円)の整理券も、13時から配布します。皆様のご来場、お待ちしております。
第188回土曜マチネーシリーズ
2016年6月18日〈土〉 東京芸術劇場
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ピアノ=ハヴィエル・ペリアネス
ストラヴィンスキー:管弦楽のための4つの練習曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」から
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
第188回日曜マチネーシリーズ
2016年6月19日〈日〉 東京芸術劇場
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ピアノ=ハヴィエル・ペリアネス
ストラヴィンスキー:管弦楽のための4つの練習曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」から
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)