今年10月に新国立劇場が上演するワーグナー「神々の黄昏」(楽劇「ニーベルングの指環」第3夜)で、読響が同劇場主催公演に初めて出演することが、発表されました。
1997年の開場以来、世界水準の舞台創造と振興、普及を続けてきた新国立劇場は、2017/2018シーズンに開場20周年を迎えます。シーズンの開幕を飾る「神々の黄昏」は、同劇場オペラ芸術監督の飯守泰次郎氏が指揮し、3年がかりで取り組んでいるワーグナー「ニーベルングの指環」四部作の最後を締めくくる作品です。ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒのプロダクションで、シュテファン・グールド、ペトラ・ラング、アルベルト・ペーゼンドルファー、ヴァルトラウト・マイヤーら世界最高峰のワーグナー歌手が出演します。
飯守泰次郎氏と読響は、2012年に二期会主催のワーグナー「パルジファル」で大成功を収めており、カンブルラン指揮での「トリスタンとイゾルデ」などの演奏も高く評価されたことで、今回の出演が実現しました。
2017年は読響の創立55周年を記念し、オペラ作品をとりわけ多く演奏することになります。2月の東京芸術劇場でのプッチーニ「蝶々夫人」を手始めに、4月のバルトーク「青ひげ公の城」(演奏会形式)、7月に二期会でのR.シュトラウス「ばらの騎士」、10月に新国立劇場でのワーグナー「神々の黄昏」、11月上旬に日生劇場でのドヴォルザーク「ルサルカ」、そして11月下旬にメシアン「アッシジの聖フランチェスコ」(演奏会形式)と続きます。オペラ作品での読響の演奏にも、どうぞご期待ください。