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2020年4月から読響の指揮者/クリエイティヴ・パートナーに就任する鈴木優人が、第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞(指揮部門)を受賞しました。チェロ部門は、昨年のミュンヘン国際コンクールで優勝した佐藤晴真氏に贈られました。
http://www.smf.or.jp/saitohideo/

この賞は、チェリスト・指揮者・教育者として高名な故・齋藤秀雄(1902-1974)氏に因み、公益財団法人ソニー音楽財団が2002年に創設。若手チェリストと指揮者の発掘、育成を目的にし、毎年チェリストと指揮者に贈られる賞です。過去には、第6回に下野竜也(前読響首席客演指揮者)、第8回に遠藤真理(読響ソロ・チェロ奏者)、第11回に山田和樹(読響首席客演指揮者)らが受賞しています。

2月3日に行われた贈賞式で、スピーチに立った鈴木は、叔父のチェリスト・指揮者である鈴木秀美氏から齋藤指揮法を学んだ思い出や、ある建築家が建築物を作る際に「独創性と共に緻密な計算に基づいた安全性が重要」と言った話から、自身の人生で欠かせない存在であるバッハの音楽との共通性を見出したエピソードなどを紹介。「バッハからベートーヴェン、そして齋藤秀雄先生や音楽家一人一人によって繋がった伝統をしっかりと受け継ぎつつ、新しい時代に向けての活動を頑張りたい」と今後の抱負を述べました。

また、贈賞式では、鈴木はピアノを弾き、佐藤晴真氏と共に、ベートーヴェンの「マカベウスのユダ」主題による変奏曲から一部を披露し、大きな拍手を浴びていました。

なお、鈴木の次回の読響主催公演への登場は、2020年5月13日《第598回定期演奏会》です。チケットは好評発売中。どうぞ、お楽しみに。