1月19日(火)《第605回定期演奏会》に出演を予定していたヴァイオリンのトーマス・ツェートマイアーは、新型コロナウイルス感染症の影響で、海外からの入国の際に課せられている14日間の待機措置が解除、短縮される見通しが立たず、アーティストのスケジュールの都合上、予定を早めての来日が叶わないことから、誠に残念ながら来日不可能となりました。
代わりに、成田達輝が出演します。曲目の変更はございません。
成田は、ロン=ティボー国際コンクール、エリザベート王妃国際コンクールで第2位などの華々しいコンクール歴を誇り、その後も幅広いレパートリーで成長を続けている俊英です。今年4月に読響と共演予定でしたが叶わなかったため、今回が二度目の共演、ヴァイグレとは初共演になります。現代作品にも積極的に取り組み高い評価を得ており、難曲とされるハルトマンでも、その実力が存分に発揮されるでしょう。どうぞ、ご期待ください。なお、チケット(1回券)は12月18日(金)から発売します。
■成田達輝からのメッセージ(12月11日追記)
ハルトマンの葬送協奏曲を知ったのは、ヴァイオリニストのレオニダス・カヴァコスさんがこの曲の演奏を薦めてくださったのがきっかけで、実は既に2年前からスコアを買って読んでいました。この曲に込められた、惨禍とその鎮魂への思いとが現在の世界と折り合わさり、大変意義深い公演になることと思います。心を込めてお届けいたします。
【写真©Marco Borggreve】