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10月29日(金)19時からサントリーホールで開催する《第612回定期演奏会》では、指揮者/クリエイティヴ・パートナーの鈴木優人が、ライマンとアデス作品とシューベルト「グレイト」を並べたプログラムを指揮します。

1曲目のライマン「シューベルトのメヌエットによるメタモルフォーゼン」は、シューベルトによるピアノのための「メヌエット」を基に、ライマンが自由な創作をほどこした曲。続くアデスの「イン・セブン・デイズ」は、旧約聖書創世記の天地創造の7日間を描いた作品。前半は2曲とも日本初演になります。後半はシューベルトの傑作、交響曲第8番「グレイト」。

鈴木優人は、プログラムについて「ライマン作品はシューベルトの生誕200周年記念に書かれました。一方で、アデス作品はシューベルトと対照的な性格を持っているので、その辺りの組み合わせも楽しんでいただけるはず」と紹介。アデス作品については「旧約聖書創世記の天地創造の7日間を題材にした作品。例えば混沌の世界に光が生まれる神々しさや、生み出された海や陸、動物たち、星たちなどが極めて具象的に音で描かれています。オーケストラとピアノによる壮大な絵巻物ですね。『7日』を象徴して、テンポや拍子、リズムに『7』という数字が散りばめられています。その結果ソルフェージュ的に複雑になりますが、細部まで抜かりなく緻密に計算された大きな設計図のような楽譜に圧倒されます」と魅力を語りました。シューベルトの交響曲第8番「グレイト」については、「歌曲王シューベルトによる“無言歌”と、直前に亡くなったベートーヴェンへのオマージュが組み合わされたような交響曲。歌にあふれていながら、がっしりとした構造で書かれています。読響の持つ素晴らしい歌心を引き出しながら、同時に構造的な美しさも浮かび上がるように指揮したい」と意欲をみせました。

チケットは、読響チケットセンター 0570-00-4390 及び 読響チケットWEB で発売中。

当日券は18時から販売します。学生券(2,000円/要学生証)の整理券も18時から配布します。皆様のご来場をお待ちしております。

第612回定期演奏会

2021年10月29日〈金〉 サントリーホール

指揮=鈴木優人
ピアノ=ジャン・チャクムル

ライマン:シューベルトのメヌエットによるメタモルフォーゼン(日本初演)
アデス:イン・セブン・デイズ(日本初演)
シューベルト:交響曲第8番「グレイト」 ハ長調 D944