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3月8日(火)19時からサントリーホールにて《第616回定期演奏会》を開催します。指揮は、首席客演指揮者の山田和樹。

プログラムは、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」に始まり、続いて山田が高く評価する新鋭ヴァイオリニスト小林美樹をソリストに迎えて、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(1945年作曲)。後半は、山田が「後世に残すべき作品」と語る諸井三郎の交響曲第3番。第二次世界大戦末期の1944年に、諸井が死を覚悟して書いたとされる畢生の傑作交響曲です。

山田は諸井作品について「まさに平和を希求した音楽。この交響曲を聴いた諸井の弟子の作曲家・柴田南雄は、終楽章について『もはや西洋的でも東洋的でもない、人類の祈りの歌』と評しました。そして、作曲から77年も経った現在、私たちは戦争をまた起こすのか、という思いに駆られています。人類の危機は、世界的に苦しんだコロナだけでないことも痛感してしまいます。そんな今こそ、諸井の音楽はずっしりとくるはず」と熱い思いを打ち明けました。

更に「ドビュッシー、コルンゴルト、諸井三郎、3つの作品で共通するのは、まずは多彩な色使い。そして3人ともクラシック音楽の伝統、昔の音楽に根差した正統派でありながら、新しい世界を切り拓いているところ」と語りました。

チケットは、読響チケットセンター 0570-00-4390(10時~18時)と 読響チケットWEB で好評発売中です。

当日券は、18時から販売します。また、学生券(2,000円/要学生証)の整理券も18時から配布します。皆様のご来場をお待ちしております。

第616回定期演奏会

2022年3月 8日〈火〉 サントリーホール

指揮=山田和樹
ヴァイオリン=小林美樹

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
諸井三郎:交響曲第3番