コンサートマスターの長原幸太が、9月30日付で退団します。2014年10月にコンサートマスターとして入団し、10年にわたって活躍しました。
9月28日、29日の《土曜・日曜マチネーシリーズ》が、最終ステージになります。
■長原氏からの退団のご挨拶
2014年10月に読響のコンサートマスターに就任してあっという間に10年が過ぎました。カンブルランとヴァイグレの二人の常任指揮者をはじめ、スクロヴァチェフスキ、テミルカーノフ、ロジェストヴェンスキー、マイスター、ヴァルチュハ、小林研一郎、尾高忠明、山田和樹、鈴木優人の各氏ら数々の素晴らしい指揮者と共演することができ、私の音楽人生を豊かなものにしていただきました。
私にとって最大の財産は、何よりも読響メンバーとの出会いです。定期演奏会などの主催公演だけでなく、全てのコンサートにおいて全力で能動的に音楽を表現するオーケストラは、とても稀有な存在だと思います。読響は世界に誇る「音楽バカ」の集まりです! そんな読響を熱心に応援してくださるお客様は大変心強い存在です。温かなお客様に囲まれて読響の一員として10年間演奏できたことを誇りに思います。またサポートしてくださった事務局の方たちの努力にも本当に感謝しています。
私は退団した後も、心の中で読響を愛し、一人の音楽家として歩んでいきます。そして読響が、今後も唯一無二の優れたオーケストラとして、更に発展していくことと信じています。10年間、数々の素晴らしい体験と思い出をありがとうございました。これまで出会った全ての方々に感謝申し上げます。
2024年9月 長原幸太