10月21日(火)19時からサントリーホールで開催する《第652回定期演奏会》では、常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレがショスタコーヴィチの交響曲第15番など3つのロシア・ソビエト音楽を指揮します。
1曲目は、“ロシア音楽の父”と呼ばれるグリンカの代表作「カマリンスカヤ」。ヴァイグレは、このロシア民謡を素材とした初の管弦楽曲とされている重要作を振り、温かく豊潤なサウンドを引き出すでしょう。
2曲目には、1963年に読響を指揮したことでも知られるハチャトゥリアン作曲の隠れた名曲「コンチェルト・ラプソディ」を演奏します。ソリストは、23年ブラームス国際、24年エネスコ国際と二つのコンクールで優勝し、欧州でも注目を浴びる新星チェリストの北村陽。ハチャトゥリアン特有の民俗色あふれるメロディを朗々と奏で、超絶技巧を披露します。
メインは、がショスタコーヴィチの“最後の交響曲”となった第15番。この曲は、ロッシーニやワーグナー作品からの引用を絡めたショスタコーヴィチの自伝的作品とも言われています。ロシア語文化の中で育ち、ショスタコーヴィチ作品にも力を入れてきたヴァイグレは、確固たる解釈により、この謎めいた交響曲の神髄に迫るでしょう。第2楽章での読響ソロ・チェロ遠藤真理による長大な独奏にもご注目ください。
当日券は18時から販売します。学生券(2,000円/25歳以下/要学生証)の整理券も18時から配布します。皆様のご来場をお待ちしております。
第652回定期演奏会
2025年10月21日〈火〉 サントリーホール
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
チェロ=北村陽
グリンカ:幻想曲「カマリンスカヤ」
ハチャトゥリアン:チェロと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調 作品141