News

7月5日に、再開後の最初の演奏会を東京芸術劇場で開催し20200713.jpgた読響。明日14日(火)は、サントリーホールで「#孤独を乗り越え、進め!《特別演奏会》」を開催します(写真は『静かな都市』のリハーサル風景、見学に訪れたピアニストの藤田真央〔左〕、読響首席客演指揮者の山田和樹〔右〕と)。

チケットは読響チケットセンター 0570-00-4390(10時~18時)及び 読響チケットWEB で販売中。当日券(5,000円)は、18時から販売します。学生券(2,000円/25歳以下/要学生証)の整理券も18時から配布します。ご来場のお客様は、読響の「感染予防対策」へのご協力をお願いします。

指揮台に上がるのは、アメリカのジョージア州のサヴァンナ・フィルの芸術監督を務めている新鋭・原田慶太楼。マゼールらに師事して、国際的に頭角を現す注目株です。今回が彼にとって、2月以来、観客の前で演奏する最初の演奏会になります。

感染防止対策を施した上での、小編成のオーケストラについては、「細かくデリケートなことができて、機能的にすばしっこく動ける。コミュニケーションも取りやすく一体感も生まれる。ハイドンの繰り返し部分などでは、調味料を足すような即興的なこともやりやすい」とポジティヴに受け取っている様子。

今回の3曲について、「コロナ禍でのステイホームの後に、ぴったりのプログラム。『静かな都市』でステイホームでの孤独感や寂しかったことを思い出し、『市民のためのファンファーレ』と『軍隊』は、再び日常が戻ってくる喜びを乗せて演奏できれば」と意気込みます。

特にコープランドの2曲には、「生涯の半分をアメリカで過ごしてきたので、僕がアメリカン・サウンドを日本に伝えないと」と使命感をにじませます。「『ファンファーレ』は、ff(フォルティッシモ/非常に強く)やfff(フォルティッシッシモ/さらに強く)など力強さの印象が強いが、音楽的な解釈が必要で、美しさを秘めた音楽。『静かな都市』は、ニューヨークとジャズを知る僕には、ぴったりな曲。ニューヨークの街の夜の静けさやそこに生きる人の心境がジャズ的な音楽で表されている。トランペットが主人公。弦楽器は自然。その間でコールアングレがエコーになったり、主人公を少し攻撃してみたり、トランペットに影響を与えるところが面白い」と聴きどころを語りました。

「今回の演奏会は、とても楽しみだけど、一方でアメリカなどで演奏できない人のことも思っている。欧米でまだ演奏できない地域もあるので、僕らのコンサートが彼らも前向きになる一歩になれば」と意欲をのぞかせました。

※7月2日(木)読売新聞(夕刊)の記事は、こちら
※原田慶太楼のVlog(動画)https://youtu.be/ftUgiiqTCSc もご覧ください。