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05121.jpg5月13日(土)と14日(日)、各14時から東京芸術劇場にて《第257回土曜・日曜マチネーシリーズ》を開催します(写真:コンサートマスターの林悠介と沖澤のどか)。

ドイツを拠点に欧州で活躍する新鋭・沖澤のどかが登場します。2021年10月に読響に初登場して成功を収め、今回約1年半ぶりに読響の指揮台に上がります。前半には、人気ヴァイオリニストの三浦文彰をソリストに迎え、エルガーのヴァイオリン協奏曲を演奏。後半には、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」前奏曲とR.シュトラウスの交響詩「死と変容」を切れ目なく続けて演奏します。

リハーサルを終えた沖澤にお話いただきました。前半のエルガーのヴァイオリン協奏曲では「まずは三浦さんの演奏に感銘を受けた。音色も素晴らしく、オーケストラと一体となり、さらにオーケストラを引っ張っていく演奏」と三浦とのリハーサルに確かな手ごたえを感じている様子。また「3つの楽章を通して、晩秋の香り、枯れていく美しさを感じる。人生の最後に美しかった思い出を振り返るよう。後半のR.シュトラウスの『死と変容』にも繋がる世界観を持っている」と語りました。

後半については、2曲を続けて演奏することについて「『死と変容』の前半の緊張感が更に高まり、集中力が要求されると感じる」と注意を払いながら、「『トリスタンとイゾルデ』でのテーマとなる愛の物語とイゾルデの魂の救済が、『死と変容』と繋げることで、より普遍化され、“人間が生まれて死ぬ”という一つのオペラを見たような充実感を感じていただけるのでは」と期待を寄せました。「今は、TikTokなどSNSでは数秒の短い動画や音楽が勝負という時代。しかし、今回のプログラムは、それとは真逆で、大曲によるゆっくりとした時間が流れます。お客様には、現実を離れて、オーケストラの音楽にゆっくりと浸っていただきたい」と抱負を語りました。

両日とも当日券(余裕あり)を13時から販売します。また、学生券(2,000円/25歳以下/要学生証)の整理券も13時から配布します。皆様のご来場をお待ちしております。

第257回土曜マチネーシリーズ

2023年5月13日〈土〉 東京芸術劇場

指揮=沖澤のどか
ヴァイオリン=三浦文彰

エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
R.シュトラウス:交響詩「死と変容」作品24

第257回日曜マチネーシリーズ

2023年5月14日〈日〉 東京芸術劇場

指揮=沖澤のどか
ヴァイオリン=三浦文彰

エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
R.シュトラウス:交響詩「死と変容」作品24