みなとみらいホリデー名曲コンサート

2008年11月23日(日) 14:00開演

会場:横浜みなとみらいホール

指揮:オスモ・ヴァンスカ

<ヴァンスカ・ベートーヴェン交響曲シリーズ III
◆ベートーヴェン/序曲「コリオラン」
◆ベートーヴェン/交響曲第4番
◆ベートーヴェン/序曲「命名祝日」
◆ベートーヴェン/交響曲第8番

オスモ・ヴァンスカ (Osmo Vänskä)

 シューマンはベートーヴェンの交響曲第4番のことを「2人の北欧神話の巨人の間に挟まれたギリシャの乙女」と評した。
実はこの言葉通り、ギリシャの乙女風の第4番の演奏は20世紀の後半まで連綿と行われてきた。しかし1980年代、大指揮者カルロス・クライバーがその乙女像を一変させる。神聖な美の極致のように思われた音楽を、激情の渦に変えたのだ。
ヴァンスカによるベートーヴェンの交響曲演奏は、そうしたクライバー時代をさらに超えたものである。偶数番号の交響曲第4番に潜む “激情” をも包含した豊かさを志向する解釈に、今という時代の成熟があると表明しているようだ。
ヴァンスカのピアニッシモを聴いてほしい。音の綾、響きの作りを、あたかも顕微鏡を通して見せるかのように、細密に、うごめく内声の響きまでをも描き尽くし、透明かつ微細に表現する。逆にフォルテは響きそのものに激性を持たせ、時には逆巻く怒ど涛とうさながらに描き切るのだ。その響きの落差、デュナーミクの幅の驚異的な広さこそが、ヴァンスカのベートーヴェンをスリリングなものにし、振幅の広い今・21世紀を、音楽に語らせているのである。
1953年フィンランド生まれ。ヘルシンキ・フィルのクラリネット奏者として音楽活動を始め、後にシベリウス・アカデミーで名教授パヌラに師事した。
ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝後、本格的な指揮活動を開始し、85年、当時、国際的には無名だったラハティ響の首席客演指揮者となり数々の名演奏を生み、88年、同響の音楽監督に就任。飛躍的に同楽団の技量を向上させ、世界的に注目されるようになる。  ラハティ響とはシベリウス作品を数多く録音し、現在に至るまでのベストCDも多い。2008年まで首席指揮者を務めるが、その後も継続的に指揮台に立つという。
93-96年アイスランド響、96-2002年BBCスコティッシュ響の首席指揮者を務め、2003年からミネソタ管の音楽監督に就任、ベートーヴェン交響曲全曲録音を進行中である。(Y.K.)

読響チケットセンター

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