[Principal Conductor] Sebastian Weigle

 オペラとシンフォニーの両方で目覚しい活躍をみせているドイツの実力派指揮者。
 1961年ベルリン生まれ。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でホルン、ピアノ、指揮を学んだ。82年にベルリン国立歌劇場管の首席ホルン奏者となった後、巨匠バレンボイムの勧めで90年代後半から本格的に指揮をはじめた。2003年にフランクフルト歌劇場でR.シュトラウス〈影のない女〉を振り、ドイツのオペラ雑誌『オーパンヴェルト』の「年間最優秀指揮者」に選ばれた。04年から09年までバルセロナのリセウ大劇場の音楽総監督を務め、ベルク〈ヴォツェック〉やワーグナー〈タンホイザー〉など数々の名演奏を繰り広げ、評判を呼んだ。07年にはワーグナー〈ニュルンベルクのマイスタージンガー〉でバイロイト音楽祭にデビュー。11年まで指揮し、世界的注目を浴びた。
 08年からフランクフルト歌劇場の音楽総監督を務め、幅広いレパートリーと充実した音楽で名舞台を数多く作っている。11年に同歌劇場管が『オーパンヴェルト』誌の「年間最優秀オーケストラ」に選ばれ、15年にも同歌劇場が「年間最優秀歌劇場」に輝くなど、その手腕は高く評価されている。
 これまで、ウィーン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、チューリヒ歌劇場、メトロポリタン歌劇場などに客演を重ねている。
 ベルリン放送響、ウィーン響、フランクフルト放送響などの一流楽団を指揮するほか、ザルツブルク音楽祭など世界の桧舞台で活躍している。特にワーグナーとR.シュトラウスの演奏では定評があり、エームス・クラシックスから多数の録音が出ている。
 2019年4月、読響の第10代常任指揮者に就任した。

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